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江戸のむかしから ぶぜんの国に
めんめんとつづいてきた
やきものつくりの里があったそうな

ふくち山のふもとの あがの村は
ゆたかな森に すんだ水がながれ
つばめが とびかい
たぬきが したり顔で みちをゆき
ぬけたところもあるが
人々の気だても おだやかで
こめを つくって くらしている
どこにでもある いなかであったそうな

山のむこうには おとのさまがおって
ある日とつ国から やきものやきの
いちぞくをつれてきたそうな

おやぶんの名を そんかい とかなんとかいって
いちぞくは あがの村で くらすことになった

村のものどもは おどろいたことだろう
なんせそれまで 村の顔みしりを のぞけば
会うのは たぬきや いのししばかりである

ところがふしぎと とつ国のものたちと
うまくいったそうな

ぬけたところがよかったのかもしらん

やきものやきの おやぶんは
あがの村から なまえをとって
あがのきぞうたかくに と なのったそうな

とつ国のものどもが やいた うつわも
あがの村から なまえをとって
あがのやき
と よばれたそうな

とつ国のものどもも
あがの村のものどもも
やがてなじんで おたがいの
みわけも つかなくなったが
やきものつくりだけは つづいておったそうな


ところで あがの村のこどもらが あそんでいると
かずの かんじょうが あわないことがあるそうな

それは ももとせ生きたけものが
人のことばをおぼえて
こどもにまざっているからである

こいつは わるいやつで あきない人がもってくる
まんじゅうほしさに やきものを もちだして
うった こぜにで まんじゅうを かっておったそうな

たべきれない まんじゅうは
こどもらにくばるので
こどもらからは すかれておったが
おとなはいつも おこっていた
なんせ できのいいものばかり
えらんで もちだすからである

その もののけ は こどもらから
くろつる
とよばれておったそうな



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くろつる屋は上野焼窯元庚申窯の公式オンラインストアです。

販売しているものは全て手作りのため、同じ商品として扱っているものでも、1点ごとに色、形が異なります。
ベイスに登場する焼きものを作っているのは
2代目高鶴享一
3代目高鶴裕太
の2人がメインですが、
まれに初代高鶴智山や享一妻の作品も登場します。

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