2020/05/09 01:37

5月8日 快晴

本日のBGM Alvin Robinson

庚申窯には昔職人さんが何人かいたので
その時の名残で小さい食堂があり、
昼食と夕食はその食堂を使います。

お昼ご飯の担当は現在 祖母と父なのですが
今日は祖母がいないので、代わりに私が、
ということにはならず父が一人で作っていました。
私は食べるだけですね。


でも少しだけ労を割いて、食堂の横の庭にある
発泡スチロール菜園のネギを収穫したりしました。



こちらは祖母が育てているもので、
ネギやベビーリーフのパックに入ってそうな
サラダに入れると大変見栄えのするやつなどが
植えられています。
上の写真で網がかぶせられているのは



この猫どもが土を掘り返して
用を足してしまうのを防ぐためです。
同様の理由で乾かした粘土のストックにも
シートをかけています。


私が陶芸を始める以前のことですが、
猫の糞が紛れ込んだ粘土を
分からずに使ってしまうと
作り出してからめちゃくちゃくさい臭いを
放ち出すのだそうです。
今は対策のおかげでそんなことありませんが
その当時はそれを焼いて売ってたということよね。
まあ焼いたらほとんどの成分は蒸発するけども。


私はいくつかの調味料や薬味などで
できれば大量に摂取したいけれど、
他人の目やコストを気にして量を抑えて
食べているものがいくつかありまして、

その一つがネギで、
ネギを無制限に使っていいなら
元の食材が見えなくなるまで
てんこ盛りにしたい所存ですが、
家庭菜園でのおすすめはネギや大葉などの
食べるときに少しだけしか使わないものが
大変便利です。



ていうのもネギをスーパーで1束買うと
使い切るまでに何日かかかるし、
その間に鮮度も落ちてしまうし、
ネギがあるから、と
作るメニューが絞られてしまったりしますが、
家庭菜園ならば食べるときに食べる分だけ
収穫して使えるので大変無駄がありません。


常に新鮮だし、一人暮らしの方こそ
薬味系の植物を育てておくのはよいと思います。
私もそのことを一人暮らしの時に知っておけば!
あ、ちなみにバジルはダメですよ。
使わないのにめちゃくちゃ増えるから。
(※個人の意見です)


上の写真でハサミを入れたところからの
ネギの分量でこれくらいですね。
もうちょっと採っても良かったな。



今日のお昼は蕎麦でしたが、
この器は私が前に作った抹茶碗で、
釉薬が流れついた失敗作なので自分で使っています。
大振りなので主に麺類や汁物に用いられていますね。



抹茶碗をいろいろな用途で使うというのは
私の好みなスタイルおよび思想および態度およびーー
なのですが、
大は小を兼ねると言いますから
抹茶碗は大きくていいんじゃないかな!

あとコーヒーとかも何十年か前と比べると
現代人は何倍も飲むようになってるんだから、
抹茶だってもう何百年も経ってんだし
そろそろ量が多くなってもいいんじゃないかな!

と抹茶碗を作るとついつい大振りになってしまう
私の現状を肯定するための理屈づけでした。
理想と現状とのギャップを埋めるために
理屈は存在すると思っております。


こちらはなんの野菜なのか作ってる人に
聞いても分からなかった
ベビーリーフの一員みたいなやつ。
採れたてほやほやですね。




この類も買うと高くつくから
育てるのはありだと思います。
葉っぱが小さいから切らずにそのまま使えるし。


特にサラダって新鮮なほどいいと思うし、
「美味しんぼ」でも食べ物によって
個人の心の葛藤や、人間関係や、国際問題などを解決する際にも、
天然で、旬で、採れたての食材が
だいたいこじれた話を解決してくれますので、
新鮮なことに越したことはないのです。


レタスなんて一玉買ってしまった暁には
次の日にサラダの気分で無くなったら困るから
自分の気持ちをサラダ気分に持って行かなきゃならない、
ひいては自分に嘘をつく、
ストレスがかかる、
寿命が縮む、
ということで
家庭菜園は長生きの秘訣であります。

自分の押し通したいイデオロギーと現実を
つなげるのが理屈だと思っております。
まあ暴論ともいいますけど。




高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目