2020/06/05 02:39
6月4日 くもりときどき晴れ
本日のBGM Think Twice
ツバメのヒナが もう常に温めなくてもいい段階に入ったみたいで、母ツバメと父ツバメが両方餌を取りに出かけてはヒナたちに給餌しています。
ヒナは今のところ5匹くらい いるっぽいのですが、まあなんていいますの、最初目がどこにあるのか分からなくて、「あ 目が無くて うごめいてる生き物って気持ち悪いなー」と思っていたら、正面のやつよく見たら目が薄く開いてて、でもなんかこの目元のエイリアン感というかネオテニー感というか、これはこれで気持ち悪いですね。うん。
巣の真下に羽毛が落ちてて、多分親ツバメの羽だと思いますが(だってヒナたちの毛の量ってチャーリーブラウンくらいしか生えていないし)、ほわんほわんで大変軽やか。
多分これは冬毛みたいなもんですよね。ヒナたちを見てても「なんかぼやけて見えるなー」と思ってたのですが、この冬毛をヒナたちにぶっかけてるからそんなふうに見えるんでしょうね。毛布がわりってことですかな。
あんまり毛を抜くと夜中寒そうですが、夜は巣に戻って一緒に寝るから大丈夫!
と思いきや、夜の巣には母ツバメしかおらず、父ツバメは巣から追い出されてこの扇風機のところで一人夜を明かします。ちょっと哀愁ある感じ。
毎年父ツバメはこの扇風機をねぐらにしているのですが、毎年なのでなかなかにフンが堆積しており、この扇風機 もはや凶器と化しているんですよね。もしスイッチを入れたらカタストロフィーが起こると言い伝えられております。
ツバメは商売繁盛とか言われていますから無下には出来ませんで、ツバメのためにしょうがなくこの扇風機を御神体の止まり木として残しておるのです。決してめんどくさいからという理由で フンまみれのまま放置しているということではないのです。
このツバメ夫婦は現在子育て真っ最中ですが、その他のツバメたちは 1度目が手を離れたのか、ただ今2度目の子作り期に入っているみたいで、今 扉を開けっぱなしにしていると、「ワシらが巣をかけてしんぜよう」っつって下見にきては作りやすそうなところを吟味してやがるので その度に追い出します。
特に工房はなかなか人気で、扉が空いてると「この辺じゃない?」「いやそこはダメよそれよりもこっちよ」「いやーそこはどうかな、日当たり良くないんじゃない?」「でもそこだと風水的に良くないのよ」 みたいに2羽並んでいたりするのでその度に締め出します。
常に扉を開けるのは作るものの関係上無理だからなのですが、庚申窯の工房の半分は、扉なしで自由に出入りできるのだけど そっちには巣つくんないのかしら。
でもこちら↑考えてみたら猫プレデターたちが常にうろついてて、足場も豊富だし、天井近くの梁の上とか普通に歩いているので、高さによるディフェンスが活かせないんでしょうね。まあこっちに作られてもフンの事考えたらやっぱ嫌ですな。
フンは迷惑ですけどツバメはいい感じですよね。見た目がね。ツバメの背中の深いネイビーの羽の色が大変好みで、あの藍黒い感じはいつか釉薬で作りたいです。名前はツバメ釉とか?いやツバメ釉はないわね。あんな色で徳利セットなんか作ったりして「これで若い燕にお酌をどうぞ」みたいなコピーで売れるんじゃないかしら。そう考えると あざとい男子とツバメは似てるのかしら。利用できるものはした方がいいって所?あわわわわ
高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目