2020/06/16 04:43

6月15日 くもり

本日のBGM Yusef Lateef

「男子3日会わざれば刮目して見よ」とは三国志の故事成語ですが、ツバメのヒナがまさにそんな感じでして、10日くらい前のヒナがこれ↓なんですけど、

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3日前くらいにはもう こんな↓になってまして、

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チャーリーブラウンくらいしか生えてなかった毛も ばっしり増えて、もう巣も手狭な感じで、私が近づくと人見知りの子供みたいに固まるんですけど 体もキビキビ動いています。

毎年のことなので気づきませんでしたが、今年はこのブログに書いてたので、こんなに早く大きくなるのね、と実感しまして、そうするとヒナの期間って結構短いんですなあ。人間の子供も そんだけ早く大きくなってくれたらいいですよね。まあこんだけ急に大きくなるということは、その間親はめっちゃ飛び回って大変だったんでしょうけど。


そんで昨日の夜、ツバメが巣をかけている半分外の部屋a.k.aツバメゾーンを通ったら巣の中にヒナがいなくて、あいや!またやられてしまったあるか!?

と思って扉付近を通ったら 足元で ばたばたしだして、おお、こんなところにいたあるか、しかし何故貴様ら地面に降りてるか、巣が襲来されたか、都落ちしたか、

と思いましたが、せっかくの機会なので間近で撮ったろうと電気をつけてカメラを近づけたら、うまくはないけど飛んで逃げてツバメゾーンの反対側の地面にまた降りまして、

ああ、一応飛べるし、けっこう元気っぽいから やられたわけじゃないんだ、と ひとまず安心しました。こちら↓が逃げる前のヒナです。親ツバメに比べると顔の比率が大きくてかわいさ割り増しです。

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こちら↓も同じタイミングで写真を撮ったもので、人馴れしてたし飛ぶのがうまかったから親ツバメだと思います。上↑のヒナに比べたら小顔ですね。まあ体が長いんでしょうけど。

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しかし、ヒナが飛べるようになったからって巣から地面に降りるなんてことあるのかしら。その時確認したのが親ツバメ2羽とヒナ2〜3羽だったから、もしかしたら見当たらなかったヒナはハントされてたのかもしれません。

でも猫やイタチだったらもれなくジェノサイドになるだろうから 蛇のしわざかしら。蛇だったら忍び込めるかもしれないし、1羽だけで満腹になるかもしれないですからね。


まあそれはしょうがないし2〜3羽残ってるならいい方ですわいと、残りは探さず、日が明けたらどうなってるか わかるでしょう、と思い電気を消してその場を後にして寝まして、そして起きた時には親ツバメはいつもの事ながらヒナも外出していて、

飛行訓練に入りましたかな、と思ってたら もう今日の夕方にはツバメゾーンに一羽も帰ってこずに、どうやらみんな巣立ったみたいですね。別れはいつも突然にってやつですな。


昼間には隣のレンタル畑の上空を ツバメがびゅんびゅん飛んでたから、多分ヒナたちも飛べるようになったのだと思いますが、例年なら飛べるようになってから2〜3日は飛行訓練を行って、夜にはツバメゾーンの巣に戻ってを繰り返します。


今年は何か次の予定が詰まってて早めの出発に決めたのか、それとも昨日 やっぱり巣にプレデターがやってきてて、もう巣を見限って 飛行訓練は実地で覚えやがれ と急いで離脱したのか、わかりませんが、

巣立つっていうのは 祝福的な気持ちと、お別れの気持ちとがちょうどいい塩梅で、今回は即旅立ったということもあって、自然の摂理のハードボイルドな爽やかさと生きるひたむきさ みたいなものを感じられて非常に良い感じでした。

ツバメゾーンは物件として大変人気なので、ツバメ先輩は来年もやってくると思うので、その時までアディオス フェアウェル アリーベデルチ。またお会いしましょう お元気で。

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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目