2020/07/20 02:12

7月19日 晴れ

本日のBGM Grover Washington, Jr.


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今日はパンツの中にコーンスターチをぶち込みたいくらいの気温と湿度、いわゆる不快指数高めな日だったんですけど、上の↑写真がこんな風にかすんでいるのはその湿度のせい、ではなくてですね、

昨日パソコンで作業しながら窯を焚いてたんですけど、パソコンがある部屋から灯油窯があるところまでの数十メートルを定期的に行ったり来たりしてまして、

座りっぱなしというのは健康によくないそうですので、この行ったり来たりで日頃の運動不足を補うんやと 道中走ってまして、ついでに四十肩を防止するために腕をぐるぐる回しながら走っていたので 昨日の私は大変に愉快な人物であったわけなんですけど、

その際にアイフォーンを携行してまして、窯を焼いている時間確認用のためだけに持って行ってたんですが、その時の格好がTシャツに甚平の短パンでして、こいつが浅い後ろポケットしかないもんだから そこにアイフォーンを入れて、私は腕をぐるぐる回しながら走っていたら何度目かの帰り道で アイフォーンがポケットから羽ばたいてですね、その結果こうなったわけでして↓

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これはカメラ終わったか!と思ったらカメラのレンズは無事だったみたいで、たぶん外側の保護層が割れたんでしょうけど、こうなった私のアイフォーンは順光だと今まで通り取れるけど、逆光になると光が乱反射して、エフェクトなしでかすみたっぷりの写真が取れるようになりました。

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いや〜まいったまいった まいっちんぐマチコ先生、などと精神退行してまた腕をぐるぐる回してたんですけど、その時焼いた窯を今日出してみたら こちらもいささかやっちまっておりまして、鍋用として作っていた器たちが取手に引っ張られて楕円になっております。

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持って使う器だから、軽くするために薄作りにしたので歪みやすくなっていたんでしょうね。あと昨日の窯は還元焼成してたので、還元は歪みやすいですし、取手付きのやつも取手の重みに引っ張られて歪むし、この逆円錐形みたいな器の形は取手の重さに弱いからさらに歪みやすいし、 と 今考えたら歪ませ要素がたっぷりですな。

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でも歪んだ中で、釉薬が流れ着いてたりとか割れてたりとかはなくて、ただ歪んでるというだけで、こうなってくると好みの問題になってきますね。

私的には正円のものよりも歪んでいるものの方がテーブルに置いた際の占有面積を少なくできるし、これはこれでいいんじゃねーのと割と気に入ってます。重なりは歪んだことでむしろよくなってます↓すごいガチャガチャしてるけど。

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まあこれはこれとしてアリということで、まだ焼いてないものもあるので、次は歪まないための焼き方で行こうと思います!それについてはまた今度で。


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今回の焼き方は少し長めに焼いて、釉薬をよく溶かすような焼き方だったので、そういうのも歪みやすかった一因なんですけど、その他の器たちは割といい感じでした。焼き物に関してはウェルダンが好みです。

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なので鍋の器たちも、歪まずにできても焼けが甘かったりするなら、歪んでてもよく焼けてる方がいいですね。土と釉薬がどっちも溶けて混ざり合ってる状態になると、一つの物体として融合してるなーって感じがするので好きです。

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今回の釉薬に関しては、白いやつと赤いやつが主でして、白の方が融点が高いので、白の溶け具合は悪くはないけど もうちょっと温度上げてもよかったなーという感じで、でも赤の方はちょうどいいぐらいでした。これ以上あげると赤色がとんじゃうので二つを同時に焼くならこのくらいが上限かもですね。

そして写真もやはり影響出てます。ちょっとぼやっとしていますね。同じ場所で一昨日くらいに撮った写真がこんな感じです↓

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うーんこう見比べるとはっきり撮れた方がええのう。貫入まではっきり見えてますからな。まあでもこのアイフォーンのカメラは今オリジナルになったわけで、高画質を謳う時代に逆行していくのもまた趣があると思いますので、今後はぼやっとした写真になりますが よろしくお願いいたします。

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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目