2020/08/07 03:29
8月6日 晴れ
本日のBGM Parachute - Cocktail Night
そういえば梅雨が明けたので やらねばならぬことがございまして、それが棚板の掃除なんですけど、棚板というのはこちら↓になります。
棚板とは何かと言うと、窯の中で焼き物を並べるための板でして、棚足という柱と合わせて積み上げていって、窯の中に焼き物をなるべくたくさん詰め込むための道具でして、こんな感じに使います↓
この棚板というものが開発される以前は、焼き物は窯の中で重ね合わせた状態で焼くとかしてたので、この棚板のおかげで焼き物作りはものすごく効率が良くなりました。
まあその重ね合わせた状態で焼いた際に 器同士がくっつかないようにする技術や、それによって様式化した技法もあるので、それはそれでオールドスクールな焼き物好きにはたまらないものがあります。でもやっぱり現代では棚板を使うやり方が一般的ですね。
棚板は重たい石みたいなので出来ているような印象ですが、今多く使われているのはカーボランダムという素材だそうで、カーボランダムは何かっていうと炭化ケイ素のことだそうで、炭化ケイ素は何かっていうと詳しくはウィキペディアをご覧ください。
いやーこれで見ると融点が2,730度というのはエグいですね。マグマが1,200度とかで 鉄が熔けるのが1,500度とかですからね。温度が高くなるにつれて光の放射量というのは大きくなるんですけど、
昔の出雲の たたら製鉄とかで、鉄を熔かす際に火の調子を見つめなければならなかった作業員たちは 1,500度という温度が出す光のせいで 大体みんな目を患ったそうです。たたら場は もののけ姫に出てくるやつですね。
多分そのたたら場の作業員たちが過酷な製鉄作業で片目や片足を失って、それが一本ダタラという妖怪のモデルにもなったと思うんですけど、2,700度とかになるともう眩しくて見てられないでしょうね。そもそもそんな温度を作り出すのもかなり大変なんですけど。
ちなみに今確認されている一番融点の高い物質は最近ロシアで開発された、ハフニウムと炭素と窒素をあれこれして合成した物質だそうで、4,000度以上の高温にも耐えることができるそうです。
ここでポケモンについて考えますと、ほのおタイプのポケモンの中で、体温が1万度というやつがいて、今まで出てきた温度と比較すると これがいかにとんでもない化け物なのかということが分かりますね。
この生き物自体が1万度という温度を閉じ込めることのできる皮膚を持っていたとしても、背中の方から吹き出しちゃっているわけで、もしこれが1万度だとすると、これはもう炎とかそういう次元じゃなくてプラズマが発生しまして、人間にはものすごく強烈な光 としか感知できないと思います。
あと自然界に存在する物質の沸点の上限が6,000度以下ですから、となるとこいつは存在しているだけで ポケモントレーナーはおろか、周りの草木も地面もずべて蒸発させて、地面を蒸発させ続けながら重力に引かれて地球の中心に落ちていって、地球何度目かの大量絶滅を引き起こすことになると思うので、もうこいつは全ポケモンが協力して退治しなければいけない奴なんじゃないかしら。
まあポケモンの設定の中には他にも 元人間で死んだ時のデスマスクを持ち歩いてるやつとか、死ぬまで脳細胞が発達し続けるI.Q5,000のやつとか、生まれてから死ぬまで寝たままで、そいつの行動は全て寝相という何かの真理っぽいやつとか、死んだ母親の頭蓋骨をかぶってるやつとか、
倫理的にアウトな 製作陣の悪ふざけが実によく出ていて、そのエグい設定をあのかわいらしいキャラクターで包み込むことで えぐみを感じさせないようにしてるわけで、ポケモンをやったことはないんですけど ポケモンのキャラクター説明はとても好きですね。説明図鑑だけで楽しめます。
昔のやつ↓
ネギはそんなに万能じゃねえ!
高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目