8月17日 晴れ
本日のBGM Stray Cats - Baby Blue Eyes
猫が生まれて30日目ということで、一月たった訳ですけど最近だいぶ猫らしくなりまして、ていうのもだんだんと動き回れるようになってきましたから幼児から子供って感じになって、
毛繕いとか爪研ぎとか動いてるものへの反応とか、形だけですけど やるようになってきたので、そういう固有の動作によって猫だ とか 犬だ とかって認識するところが大きいみたいですね。
形だけやってるって書いたのは まだ全然しっかりした動きではなくて、見よう見まね感が強いんですけど、見よう見まねってことは これらの動きが学習によるものなのかしら と思いまして、猫にだって学習による行動と 本能による行動はそれぞれありますよね。
この猫のいる1部屋だけの建物は全面カーペットが敷いてありまして、子猫のうちは爪を隠す事ができないので しょっちゅう引っかかって歩くのが遅かったんですけど、
我々の教育基本方針はどちらかと言うと優しさ少なめ、でも長期的に見たらあなたにとって一番メリットがあるんですよ、そう思い込んでます って感じのやつでして、
こうやってひっかかりやすい環境で育てば 爪を隠すこともさっさと覚えるだろうって事で、歩きやすい環境なんて配慮は一切しなかったら 昨日今日くらいでもうポンポン歩き回っておりまして、爪を隠すというのは本能として覚える行為ではありますが、学習によって習得が早まったのかしら と言う感じです。
子猫は黒い方がオスで白い方がメスなんですが、最近ではだんだんと性格の違いも出てきまして、黒が好奇心旺盛でよく動き回り、白が控えめでゆっくり遊んでるって感じで、それゆえに黒い方が写真や動画が多いんですが、この2匹が今一番うまくできる行動が2匹による喧嘩でして、
だいたい黒が仕掛けているんですけど いつもUFCの泥試合ばりに寝技の応酬を繰り広げていて、うわっ今 目いこうとしたで!逃げる相手に追い討ちで噛みつきを!?とかルール無用の喧嘩を繰り広げているわけですが、
これを繰り返す事で 相手に対してどこまでやっていいか、と言う力加減を覚えて、喧嘩もルール化が進むわけで、単独で育った猫は噛み癖がひどいって言うから これは学習による習得ですよね。
人間の場合は周りに物騒なものがいっぱいありますし、特に他人の子供とは責任問題とかが大変なので 喧嘩をさせるのは容易ではありませんが、人間も子供のうちにガンガン喧嘩した方がいいんじゃないかしら。
それによって他人と接する力加減や距離感を覚えたり、危険を回避する事ができるようになったり、あるいは大きくなってからの破壊衝動みたいなのも抑えられると思うんですけど。
人の子供との喧嘩は後処理が複雑化してるので となると兄弟で争わせるのが一番ですよね。喧嘩教育法。たまには喧嘩に負けてこい。東雲堂の にわかせんぺい!
あとは最近我々がいても授乳するようになったので、親猫も子猫も 人間に対して慣れてきたみたいで、これも学習なんじゃないでしょうか。
2匹とも もらい先には猫が数匹いる家庭なので、今のうちにたくさん喧嘩していただいて自衛の手段を身につけておいて欲しいと思います。それに別々になったらもう会わないと思うから 今のうちにたくさん肉弾戦コミュニケーションしといたらいいんじゃないかしら。
高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目