2020/09/26 10:36

本日のBGM Claire Rosinkranz - Sugar Water


今また別のお皿を手掛けてまして、このお皿↓ 「ミナモ」というお皿なんですけど、

画像2

既に制作予定は遅れまくっているのですが(お待たせしている方には申し訳ございません!) こちらは福智町からの発注でございまして、制作日数ギリギリでの飛び込み的なやつなんですけど、

やはり 御上に逆らってはいけないと言うことで喜んでお受けしまして、こう言う時のためにエナジードリンクは存在してるのね と普段のカフェイン低摂取が役に立つ時が来たみたいです。


もっと前もって依頼してくれればよかったんですけど、Gotoトラベルキャンペーン云々の遅れにより 関連する事業にも影響が出ているそうで、その影響は政策決定の順延という形で現れて、その結果このお皿の制作時間も大変にタイトなものになったと言う次第なのです。


画像4

このお皿はパティシエの方に選んでいただきまして、ミナモと言う名前は水面のことで、岩肌を流れる水流のようなイメージなんですけど、今回作るのはミナモ06sと言うやつで、普段作っているものよりも柔らかい色合いのやつになります。暖かい気候の海みたいなイメージですね。


これがミナモ06s↓

minamo_06のコピー


こっちが普段作ってるミナモ705s↓ 番号は釉薬のナンバーです。こっちの方が水が冷たそうな感じします。

画像3


今回はサイズが変更になるので型紙を作るとことから始めます。

出来上がりのサイズがひと回り小さくなるので、計算してみたら今あるお皿をほとんどそのまま型取りすれば 目標の出来上がりサイズになるようでしたので、お皿から直に輪郭をとります。

画像5

型紙に使ってるのはオレンジのプラスチックのシートですね。半畳くらいの大きさでホームセンターとかで売ってるやつ。丈夫なのに かさばらないので愛用しています。いろんな色があるんですけど オレンジを選んでいるのは明るい感じがするからです。

画像6

若干縦幅が足りなかったので修正して、


画像7

ハサミで切っていきます。

画像8

ハサミで切ったときにガタついた部分はサンドペーパーなどで削って修正して、型紙のサイズを書いて完成です。333ミリ×271ミリの大きさで粘土を切って、出来上がりが290ミリ×235ミリになる予定です、粘土の収縮率は0.87倍くらいになるみたいです。

今回のお皿は収縮率の違う粘土をミックスして作るやつだから、粘土の比率によって数字は多少前後するんですけど、そもそもそんなに厳密なサイズを求められる依頼は来ないので 型紙はこんな感じで作っています。



高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目