2020/09/28 09:32

本日のBGM Billy Boy - I Ain't Got You


前に子猫を産んだ、うちに住み着いている野良猫は もう多分ずっと住み続けるっぽいので避妊手術をしまして、その迎えに動物病院へ行ったんですけど、動物病院に訪れたのは初めてで、動物は昔から多かったものの 行ったことがなかったということは 割とみんな健康だったのでしょうか。

動物病院の外見は洒落てまして、街はずれの小粋なパン屋さんみたいな雰囲気で、内装も土足OKだから床材も色のついた石を使ってて、照明と日光の取り入れ具合もいい感じ、壁に貼ってあるポスター類も犬猫が写真で使われてるから 人間の病院よりずいぶんカジュアルと言いますか、大変リラクスィングな感じでして、

人間の病院の場合、消毒などを考えると室内に使える素材は限られますし、ポスターなんかも人間の疾患の写真などでちょっとグロいし怖いし、実際に人の生き死にがありますから カジュアルすぎると不謹慎な気もしますけど、

でももっと落ち着く内装にしてくれたら病院にもっと気軽に行けると思うんですけど どうなのかしら。あんまり気軽にこられても困るのかしら。居心地の良い空間にしすぎちゃうと社交目的に集まる人が増えたりとかして。あるいはそういう空間を作るのはホスピスの方になるのかしら。


悪くなってから治すよりも 悪くならないように予防してる方がコストはすごく低くなるわけで、そういう予防専門のクリニックとかがあったら建物自体も小粋で洒落てる感じになったりするのかしら。予防だったら気軽に行った方がいいですものね。アメリカの歯科とかでは予防医療が当たり前だったりするみたいですけど。


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さて帰ってきた猫には術後の動物にはお馴染みのエリザベスカラーが着きまして、16世紀のヨーロッパでは高貴な身分の証なのですが本人は大変不服なようで、というのも猫は自分をめちゃくちゃ舐める動物でして、

起きてる時間の3分の1くらいの時間ずっと舐めて 体を清潔にしてるわけですから、3分の1くらいの時間を費やしていることと言うと、人間で例えるならスマートフォンの電池を抜かれて、ずっと風呂にも入らせてもらえない みたいな感じでしょうか。そりゃあストレスも溜まりますわな。なので適度に体を拭いたり掻いたりしてます。

しかしたったこれだけの体積しかないのに、行動抑制における性能は抜群でして、エリザベスカラー、恐るべき魔道具ですね。しばらくは室内から出すな という病院からのお達しですが、こんなのを着けているところを他の猫に見られたら「うぷぷーあいつ辱められてやんの!」と馬鹿にされること必至なので またしばらく室内暮らしになります。早く取れるといいですね。


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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目