2020/09/29 11:07

本日のBGM Esther Phillips - Pie In The Sky


そろそろ粘土が少なくなってきたので粘土作りを始めまして、今までは父の分の粘土も作っていたんですけど、今年から自分で使う分の粘土だけを作るようになったら大変に楽で、計画的に使えるようになって とてもいいんですけど、

親父殿の方は計画性みたいな長期展望の概念をうまく処理できない思考体系をしているようで、作らなきゃいけないときになって粘土がなくなっているという状況で、結局 今 私の作った粘土で作っているんですけど、前もって準備すればいいのに、アリとキリギリスの寓話をどう受け取っていたのかしら。

まああの話も元は古代ギリシアの話で、本来のモデルはアリとセミで、セミも悪いけどアリもそんなケチケチすんじゃねえ、助け合っていかんかい! という どちらも考えるところありまっせ型のお話だったんですけど、

日本人の気質的には働き者のアリが正義 という構図の方が馴染みやすいでしょうね。古代ギリシアで セミは大人気だったみたいですよ。ずっと歌ってて、毎年夏になれば土の中から復活するってことで。



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さて 明け方に粘土山から原土を掘っているんですけど、粘土山に彼岸花がえらい咲いております。

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勝手に生えたのかな と思ったんですけど、彼岸花は種子ができず 自力で生息地が広がらないとのことで、粘土山の彼岸花も祖父が植えたんでしょうな。なので もし山の中で突然彼岸花があったりしたら、そこにはもともと人間が住んでたということらしいですね。

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粘土山にはテイカカズラがびっしり生えてまして、カエルが結構な数いました。粘土質だと水はけが悪いから湿ってていいのかしら。

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粘土を掘り出したものの思いの外湿っておって、明日の天気が雨っぽいので今日は一輪車に乗せたまま天日干しします。どうせ今日だけでは乾かないので、すぐに軒下に避難できるように。

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そろそろ肌寒くなってきたので日差しが心地よい感じになってきたみたいです。

粘土の桶の上です↓この猫は寒くなってくると日当たりの良いこの場所によくいますね。

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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目