2020/10/05 11:04

本日のBGM The Beatles - Ticket To Ride


夜の1時くらいに起きて作業してたんですけど、だんだん腹が痛くなってめえりやして、こらもうあかんわ ってことでキリのいいところで切り上げて、徒歩13秒ほどの自室に戻りまして、

原因はおそらく昨日食したレバーのなんたらちゅう洒落てんのか野卑なのか ようわからんもんのせい、引いて言えばチャレンジングな料理に手を出す我が父君のせいじゃねえかと思いまして、

有効な対処法はないかとレバーによる食中毒で検索してみました所、とにかくそのうち治るから我慢せいと情報掲示板は言っておって、安心した反面 嵐が過ぎ去るのを待つしかないということで、もうこらしょうがねえと治療に専念しまして、

わたしの腹痛治療法というのは強い酒をがぶがぶ飲むことでして、普段は酒を飲まないから こういう時にしか手をつけない貰い物のホイスキーをグラスに注いで、

画像2

なんならろうそくやら音楽やらかまして、ええ匂いのするなんやら、は かまそうかと思ったけど匂いが酒の邪魔になるからよして、すきっ腹にホイスキをぶちこみ始めたのが午前5時くらいの新聞配達のバイクが来てた頃でして、

普段それほど飲まないのは 酒を飲んだ時がその人間の正体だと思ってるんですけど、わたしの本性というのは大変に怠惰な上 無責任であり、なんぞてえと 「いつかは人類も滅びるんだから何もあくせくやるこたないやね」 と 諦観による楽天思想なモードに入ってしまって、

その結果 私の理性が提唱する、私にとっての良き奴隷として私を飼い慣らすことができないので 普段は酒を控えておるのであります。


飲んで間も無く 貰い物のジェムソンという酒が もともと少なかったこともあり なくなって、次は これまた貰い物のオールドモンクという酒を注いで、年寄り僧って名前だけどなんでこんな名前なのかしら。

画像1

でももう今は名前の由来を調べるような気力はござんせんで、どうせ調べてもすぐ忘れるし、そもそも酔っ払った時の人間の記憶というのは正しくレコードされないから、忘れる以前に正確に記憶されないわけで、

ともすれば酔ってる間というのは全くの無駄な時間、しかし無駄を愛してこその人間ではないのか と熱い弁論をかましたくなる頃には元々少なかった年寄り僧もなくなって、

またまた貰い物の、ハーブの一種であるタイムのフレーバー配合の芋焼酎にとりかかりまして、度数が50度ほどあるんですけど、これはまたクセが大変に強え。

ジェムソンと年寄り僧で感覚器官が鈍ってるから問題ないけれど、これは薬品を飲んでるような錯覚ですぜ。

ハーブが好きな女は50度の酒なんぞ飲まないし、度数の強い酒を好む輩にはハーブに興味がないから この組み合わせはやめた方がいいんじゃねえのかしら。

画像3

と思ってる時にパーソナルカンピュータでランダム再生してたスピーカーからビートルズのチケット トゥ ライド、和訳では「涙の乗車券」が流れてきまして、
こっちは酒のつまみにウィキペディアを覗いてみたところ、ローリングストーンの選ぶオールタイム グレイテスト ソングで384位だそうで、384位て それは栄誉なことなのかしら。

その後に流れてきたStan Getz のI Remember When は酩酊状態による想像力の強化が相まって大変にいい曲、なんてことを言ってると昔の村上春樹かぶれみたいに思われそうで、

いや、村上春樹の物語は好きなんですけど、積極的にそれを言う人ってのは またちょっと違うんじゃないかと思いまして、と ハルキストたちを敵に回して、

そんなことを考えてる間にハーブと焼酎の組み合わせに馴染んでしまうほど酩酊して、腹痛なんぞ何処吹く風、酩酊したらこっちのもんでございます。これが飲酒による腹痛治療法なのでございます。

その後ジャニス ジョプリンのムーブオーバーがかかったので音楽に合わせて小躍りして、大変に有意義な月曜日のあり方でした。

と、いつの間にか眠って起きた10時前、また腹が痛え。また酒を飲まねば。


高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目