2020/11/11 04:16

本日のBGM 平浩二 - バスストップ

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上野焼協同組合の研修視察で福島県の相馬焼にきまして、いま福島県の郡山ってところに泊まっているんですけど、福島空港には福岡からの直行便がないそうで、それで一旦 仙台空港に行って、そこから福島県へ車で移動するという行程だったんですけども車での移動中とてもヒマでして、

私は車の中でスマートフォンや本などを読むと車酔いするタイプなので 車での移動中は寝てるのが一番なんですけど、寝不足だったので福岡空港までの車の中と飛行機の中でずっと寝てたので そんなにもう寝たい感じではなくて、しょうがないから何も見ずに歌える歌がどのくらいあるのか、という遊びに興じまして、

車窓から外を見ながら とりあえずバスストップを頭の中で再生して 「♪ バスを待つ間に涙を拭くわ 知ってる人に見られたらあなたが傷つく 何を取り上げても私が悪い 、、、 からなんだっけ!? いきなりつまづいたぞ!エラいもんで1箇所つまづくとその後も思い出せない。

甘く危険な香り、ランナウェイ、あなたにテレポート、ルビーの指輪、ピーターラビットと私、思いついた順に脳内で再生してみるけど どれも序盤でつまづく、どうやら私は自分で思ってる以上に そらで歌える曲が少ないらしい。一曲丸々はとても無理みたいなので1番だけ行けたらOKということにして、

心の旅、あかん。悲しくてやりきれない、あかん。Dippin' Shake、いけた!ボヘミアンラプソディ、オペラ部分だけ全部覚えてた。悲しみのラッキースター、怪しい。風をあつめて、怪しい。お嫁においで、怪しい。つつみ込むように、最近聞いたからいける!と思ったけど怪しい。

というところで気づいたのだけど 私は窓側に座っていて、ずっと右頬に太陽光線が照射されてて大変に暑い。どうなってんだずっと右側だけ暑いぞ!これはあれか、南へ真っ直ぐ くだってるもんだから、太陽と車の向きが変わらずに右半身だけ日光浴状態になってんのか。

アメリカのトラック運転手の人で、午前中に北から南へまっすぐ、午後には帰りで南から北へまっすぐというコースで30年間毎日トラックを走らせていた人がいて、常に左側だけ日光が当たるから(左ハンドルなので)顔の左側だけめちゃくちゃ老け込んでしまった というのを前にテレビで見たけどあれと同じことが起こってんのか!これは辛い!でもどうしようもないので脳内再生を続けてみまして

日の出町ブルース、いける。丸の内サディスティック、怪しい。お先に失礼、あかん。木綿のハンカチーフ、あかん。ひこうき雲、あかん。セクシャルバイオレットNo.1、あかん!こんなにも歌えないものだったとは!どうなってやがんだ。歌える曲はないのか。

sayonara sayonara、いける。One、いける。アシンメトリー、怪しい。なごり雪、怪しい。贈る言葉、いける。神田川、あの曲で女の人が外で待ってるのは通常の男女の入浴時間で考えればあり得ないんですけど、あの曲にはモデルがいるみたいで、男湯の着替えるところに亀を飼ってた銭湯で、男の方がいつも亀をずっと見てるので遅くなってた、というエピソードを聞いたことがあるけど、歌詞の方はちゃんと覚えてませんでした。

世界が終わるまでは、怪しい。忘却の空、怪しい。ステイ アウェイ、怪しい。どてらい女、怪しい。イイ女、怪しい。ラストラブソング、あかん。ラストラブレター、あかん。ヘンダーランドの歌、いける。林檎殺人事件、いける。北の国から、あーあーあー。さよならの向う側、英語のとこでわかんない。

というところで目的地についたんですけど、やってみて思ったのは そらで歌える曲は思ったより少ないということと、好きな曲だからと言って覚えてるもんでもないということと、ラップは案外覚えてるということで、皆さんもヒマでしょうがない時にやってみたらすごく楽しいんではないかと思いました。自分の歴史を再認識できるのではないでしょうか。多分誰かと一緒にやっても楽しいと思います。


高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目