2020/11/16 18:58

本日のBGM Enya - Shepherd Moons


立ち去る際の気の利いた挨拶というのが良くわからず、いつも難しいなと思っていまして、会話がちょうど途切れたタイミングがあれば そこで「これにて御免」って行きやすいんですけど、

人によっては沈黙が損だという主義もあるみたいで、次から次に 努めて会話を途切れさせないようにしている場合もあって、そういう時の私は なるべく相手の意識の盲点に入るよう努めて、いつの間にかいなくなるという ドロン型の立ち去りを試みておりまして、そっちの方が楽なので ドロンばかりやってしまいます。


居なくなるのに わざわざ会話を止めて、その場のテンションを一時下げるというのがどうも苦手で、居なくなったことに気づかないくらい残った人が盛り上がってくれた方がいいんじゃないか ということなんです。

だけど居なくなられる側からすると どっちの方がいいのかしら。まあそりゃ一言 言われてからのほうがいいか。でも もう会わないかもしれない人にはちゃんと挨拶をしているから、どうせまた会うし  という甘えがあるのかもしれない。


でも一緒にいる時間を楽しく過ごせたら、それが一番いいことなんじゃないかしら。こっそりドロンしても その時間は変わらないのではないかしら。

まあ その上できちんと挨拶したら なお良くなるのじゃよ、なんて言われそうだけど、人間そういくつも器用にできない。あんまり器用だと心を開いてない感じがするし、それは仏教で言うところの挨拶から離れてしまいそうです。

でもでも私の場合 挨拶が苦手なのは 上手くできないと思っているからで、別に上手に挨拶をする必要はなくて、タイミングが悪くても 下手でも なんでもいいんだろうと思う。さようなら、ごきげんよう、お元気で。上手に別れる必要もないんだろうと思う。さようなら、ごきげんよう、お元気で。


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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目