2020/11/17 21:34

本日のBGM The Champs - Tequila


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竜舌蘭が今 庭で咲いてまして、リュウゼツランって知らなかったんですけどメキシコ原産で、テキーラの原料になるんですね。こんなものを飲んであの日もあの日も記憶を飛ばしていたのか。

テキーラは何からできてるのかって ぼんやりトウモロコシ的なやつから出来てるとばかり思ってたけど こんなもんからできていたのか。よくこれで酒を作ろうとか思ったわね。テキーラ用のはこれとは違うみたいですけどね。


リュウゼツランで有名なのは 何十年かに一回、数メートルくらいの高さまで伸びて花を咲かせて そのまま枯れるというやつですが、庚申窯にいつの間にか生えていたこのリュウゼツランは2〜3年ごとに花が咲いて、枯れもしないんですけど、もっと暖かい地域だと毎年花が咲くようで、正確にはキミガヨランというそうです。君が代蘭。高貴な名前ですね。もっと正確にいうと厚葉君が代蘭。


しかしこの花をつけるまで なかなか時間がかかるもんでして、一番最初に花が咲き始めてるのに気づいたのは10月9日で、その時はこんな感じ↓で ひっそりしておりました。

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それで何日かかけてじわじわ伸びてたんですけど、これくらい↑伸びた頃に、夜が明けたら なぜか途中で折れてまして、多分自然に折れたんじゃないと思うんですけど、

ていうのも 「折れた茎を花瓶に入れといたら花が咲くんじゃないかな」 と思って水揚げのために下の方を折り取ろうとしたら かなり硬くて、こんな硬さのやつが自然に折れるわけないぞ ってことでして、

でも動物がやるとも思えないし、人間もこれを折りたがる人なんてそうそういないだろうし、どうしてそうなったかはわからないのですが、その結果今回の花はいつもより背が低い状態で、それでも無事に花を咲かせております。

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にしても1ヶ月以上かけてまだ全部咲ききってないってのは なかなかな時間感覚をお持ちですな。この場所の暖かさが中途半端で、Wi-Fiの入りが悪いところでダウンロードしようとしたら やたら時間かかってしまったみたいな、そんな感じなのかしら。

途中段階がこんな感じで↓

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開花も根元から咲いて徐々に先端に向かっていくみたいです。確かに時間差があるなら根元から咲いて行ったほうが虫も入ってきやすいですわね。でもこの花の受粉を担当する虫が日本にはいないので 実をつける事はないそうです。花の生殖戦略の弱点ですね。

しかしこの葉っぱキンキンに尖ってまして、人体に普通に刺さるくらいの鋭利さと強度があるんですけど、こんだけいっぱい葉っぱがつくなら この硬さを活かしてなんか作れるんじゃないのん、

と思って葉っぱをカットして 陰干しして、乾かして見たら 葉っぱは茶色く丸まり出して、強度もなくなって ただの枯れっ葉になってしまいました。水が行き渡っているからこそ強いという事なのかしら。あるいは生きているからこそ強いのかしら。

しかしなんでまたこんなに丈夫になったんでしょうね。草食恐竜とかから身を守るためとか?まあどうしてそうなったのかなんて 本当のところは わからない事なんでしょうけどね。チャラリン


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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目