2020/12/11 23:37

本日のBGM Weather Report - Black Market


12月は忙しくさせてもろうておりまして、年末はやっぱり忙しいですか?なんて聞かれるけど、でも良く考えたら別に年末だから忙しいわけじゃなくて、注文自体はずっと前に受けてるものばかりだから、それらの同時進行でやることが重なってて今月も忙しいというわけなんでございまして、

お待たせしている方には大変申し訳なく思っており、誠にあいすみません! 何年かかっとんねん ってのもありますけど、忘れてるわけではないのです。それぞれ試行錯誤しているのです。 と、たまにこういう風に自分の非を認めた内容を書いておけば私の罪悪感が軽減されて その結果 作る気持ちの方も軽やかになりますので、まあ大目に見ていただけたらいいんじゃないかな!大目に見た方が気分がいいと思いますし!

画像1

ところで最近粘土を買いまして、城島瓦のいぶし加工の縁で、瓦に使っている粘土が鉄分がめちゃくちゃ多い上に、低火度で焼き締まるということで、低火度で焼成することができれば燃料代がかなり抑えられますし、電気窯の場合、電熱線の寿命が飛躍的に伸びるので、新しい温度帯での作品を開発できればいいなあということと、

今まで使っていた赤土の、庚申窯にストックしていた分がもう底をついてきたので、赤土の代用として鉄分の多い土が使えるなってことなのです。

そんで石材屋さんから直接だから10t単位でございまして、10tトラックで持ってきてもらったんですけど、10tトラック近くで見るとめちゃでかいんですなこれが。

道で見るのとは全然大きさが違って、家が動いてるくらいのボリューム感で、でかいってのはただそれだけで感動があるなあ なんて思っておりまして、前に田川の夏吉からとってきた粘土の隣におろしてもらいました。

画像2

画像3

画像4

画像5

10トンの土もおろしてしまえばこんな感じですが、この土は原土といいつつも一度クラッシャーを通してくれているので、ほとんどそのまま水に溶かすことができます。

画像6

だから普通の原土よりも使える部分の比率がめちゃくちゃ多くて、山から取ってきただけの原土を水に溶かしたら半分くらいは砂とか石なんですけど、この土はほとんどが粘土分なので割りが大変にいいのです。

本当だったら屋根付きのところに運んでもらって、乾燥した状態で保持したいんですけど、こうやって野ざらしにしちゃうと雨が降ると固まって、そのうち草も生えだすので、

まだ土がサラサラな今のうちに、屋内のストッカーに一輪車で運べるだけ運んでたら なかなかな重労働で、これはいい太もものエクササイズになるぜえ と坂道を駆け上がっておりました。

画像7

粘土は一旦これだけで作ってみて、単体で使えるかどうか試してみたいと思います。これ↓は前に蚤の市で買ったでかい漬物樽で、 にいちゃんそんなに漬物好きなんかー? と聞かれたけど、こういう用に買ったのです。漬物用としても業務用の大きさですがな。本当はこの隣の農業用の樽とかのが紫外線で劣化しにくいので望ましいのですが、漬物樽でも10年くらいは持つのです。

画像8

いい感じの焼き物ができるといいんですけども、果たして!

画像9


高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目