2021/01/01 12:09

本日のBGM T-SQUARE - TRUTH


2021年初日ということで、現在庚申窯の人たちは初売りの買い物に出かけていて、私は一人こたつで爆笑ヒットパレードを見て爆笑しながら この文章を書いているわけですけど、私の買い物は昨日の大晦日に済ませてまして、

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そのお出かけ先は直方市で一番アジア感の濃いところ びっくり市でございまして、だいたい毎年カメラマンあべと一緒に大晦日はびっくり市に来て、特に用事はないのだけどびっくり市の雰囲気が好きで、毎年景気づけに最新ゲーム機が景品になっているクレーンゲームに千円ほど奉納したりしています。今年は早くもプレーステーション5が入ってましたぜ。

前に全然取れねえじゃねえかと親父さんに聞いたら、何百回かに一回だけクレーンのつかむパワーが強い時があるそうで、それがいつなのかは親父さんにもわからないのだけど、たまたまその時に当たることができれば取れるそうです。一回百円だから、500回以内に取ることができれば元は取れると言うことですな。まあ取ったところでたぶん持て余すんですけど。

あとは その筐体どっから仕入れてきたん?? ってのも多いですね。この石ちゃんのグルメパニックとかね↓ 買いたいんだったら教えてやろうかと言われたけど、さすがに買うつもりはありませんので辞退しまして、

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ほんでびっくり市ではミニ木刀を買いまして、ええ、なぜか木刀、しかも2本。いやー刀剣に興味があるわけでもないし、護身を気にかけねばならないほど治安の悪い地域でもないんですけど、なんか良かったんですよね。この木刀の素材とか形とかサイズが。文句なしって感じで。しかもなぜかタイ産ですし。なんでタイで木刀を??そして何故アジア雑貨屋でBGMがF1グランプリのテーマ曲なの?? っていうことでもうこれは買うしかねえなと。

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そこの親父さんが言うには最近はコロナウイルスによる仕入れの難しさがあって、さらにこの木刀の材料となる木材が減少してて手に入りにくくなっているそうです。そして結構人気だそうです。需要があるんですな。私も何故か買っちゃいましたし。今でも目の前にあるから気が向いたらぶんぶんと振り回しております。ちっちゃいから室内でも全然大丈夫なのです。

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そう言うわけで室内での戦闘を想定して、侍たちは刀を大小2本差していたわけなんですけど、私も2本ありますからね、これでデッドプールごっこや、小太刀の名手だった冨田勢源ごっこができるのです。夜中に木刀を振り回している私を見かけても通報などをせず、見て見ぬふりでお願いいたします。

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あとは木の箸を買いまして、これは庚申窯のディスプレイ用ですね。欲しい方には売りますけど。もちろん水増し価格で。今回はシンプルな木の箸がたくさん仕入れられていたのでまとめて買いました。 箸のデザインはその都度変わるから、好みのやつはなるべくその時に買っておいた方が良いのです。

あとはスプーンと

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最近外作業がつらすぎるのでゴム手袋と

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新しい釉薬用に大きい入れ物が必要だったので漬物桶と

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デッキブラシを買いました。デッキブラシはですね、粘土を作っている場所で流れ出た粘土を掃除する用です。ていうのも流れ出た粘土は雨の日なんかにぬるっぬるになりまして、スケボーによってバランス感覚が鍛えられている私でも転びそうになることがあるので、これはそのうち人死にが出かねんぞ ってことでデッキブラシの購入なのです。滑るのは怖い。

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滑るのが怖いというと、今日は福智町の名前の由来になっている福智山に登りまして、まあ初日の出を拝みに。私には山を愛する心とか 御来光に感ずるものがあるとか 一年の計は元旦にあるので それに相応しい行いをして心を清めなければならないとかの感情を持ち合わせてはいないのですが、少し前に元旦に山登ったりしないの?と人に聞かれたので、そういえば確かに冬に山登ったことがねえなと思って、そんでカメラマンあべを誘って朝5時すぎくらいから登り始めたのでした。

山道は日の出前だからめちゃくちゃ暗くてですね、懐中電灯で照らしながら登ってたんですけど、こんな時期に山に登る人はガチンコ勢が多いみたいで、その人たちがライトをゴムバンドで頭に結びつけているやつは、やや滑稽ではあるけれど両手が空くし、大変便利そうでいいなあと思ったりしていました。

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福智山に登るのは久しぶりで、山登り自体もほとんどしないんですけど、最近は庚申窯周りの山道をランニングしてたからわりと余裕でして、そらで歌える歌をいろいろ歌いながら登っておりましたが、カメラマンあべの方はなかなかに運動不足なようで、登り道は何度か休憩しながら頂上を目指しておりました。

そんで2時間くらいで山頂に。

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福智町の夜景↓100万ドルの夜景ってのがどのくらいの規模なのかわからないので、とりあえず10万ドルくらいの夜景なのではないでしょうか。

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そんで多分初日の出。たぶんもう出ているんだろうってことで。曇りでしたからね。曇りなのは分かっていたけど、なんか運よくその時だけ晴れんかなと思っていたけど、そううまくは行きませんでしたな。山頂には結構人がいて、60人くらいいたんじゃないかしら。

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カメラマンあべからブログには載せるなと言われたので載せさせていただいた写真です↑ まあ日も昇ったし、私にとって重要なのは元旦に山に登ったという事実だけでございますので、すぐに下山に取り掛かりまして、なんてったって山の上寒いし、下りは他の人たちと一緒になるのは避けようと 早めの退散をいたしまして、

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そしたらもう雪の山道が踏みしめられてかなり滑りやすい状態になっておりまして、こいつは危ねえぞ、なんてったって山登りに興味のない我々は普通のスニーカーで来ちゃってるからグリップが全然効かねえんだもの、ってことで慎重に降りようとするんだけど、

登りの時に遅かったカメラマンあべは下りになると重力の関係からかなかなかハイペースで、先に私が降りて行くんだけど近距離で着いてきて、後ろで滑った際に私まで巻き込まれそうになるので大変に怖い思いをしながら、ずるずると滑りつつ、それぞれ1〜2度ずつ尻餅をついて、でも怪我はなく無事に麓まで降りたのでした。

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まあ感想としては人間はやっぱりコントラストでしか感情を動かされないんじゃないかしらってことで、普段から山に住んでいる私にとって 山に登ることに対する特別感や開放感、非日常性といったものが乏しく、私もあべもプールのついたホテルみたいなのの方がテンション上がるわってことで、ふくらはぎの筋肉痛を持ち帰って、冬の山に登る際にはちゃんとした靴を履こうと思い、爆笑ヒットパレードを見て爆笑を続けるのでした。


高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目