2021/02/14 21:46

本日のBGM Fela Kuti - Open & Close


テーブルウェア フェスティバル オンラインが終わりまして、くろつる屋をご覧いただいた皆様、お買い上げいただいた皆様には心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

いやー10日間あったわけですけど早かったですね。そもそも開催までに焼き物を作るのが終わってなかったから昼は写真撮ったり手続きしたりして、夜は釉薬かけたり焼いたりしてましたから やることが多くて気づいたら最終日でございました。昨日も窯出しとかしてましたものね。次回はもっと計画的にいきたいと思います!まあ毎回言ってるんですけど。

しかし今回は主に庚申窯の2階にて パソコンの前で作業してたわけですけど、これはあれですね。体に悪いですね。

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ていうのも普段も座り仕事で腰に悪いとは言え、それでも焼き物作りはいろんな動きをするから これほどに座りっぱなしって言うわけでもなかったみたいです。普段とは姿勢が違うということもありますけど、デスクワークの場合もっと積極的に運動なり体操なりせんとあかんと言うことでしょうね。なので腰の筋肉がギシギシになっている私は大晦日に買ったミニ木刀を振り回したりしている夜の9時ごろです。


写真はこっち側で撮っていました↓

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オンラインでの開催で、今回はほとんど商品ページを用意するのに追われてライブ配信とか一切できなかったんですけど、もし次回もオンラインがあればオンラインならではのやり方を目指したいですね。その場でリクエスト受けてろくろで作ったりできますものね。そう言うのはコンテンツとしても価値があるんじゃないかなーと。ただ誰か他にいてくれないと手が粘土だらけだと電子機器の操作ができないのよね。来年は果たしてどうなるでしょうね。


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ところで昨日窯出しした焼き物の一つに「OPEN」の陶板がありまして、

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これは年始くらいに表札を自分で作りたいって言う人のために粘土板だけ用意してたんですけど、緊急事態宣言で来れなくなって、だから代わりになんか作ろうってことでOPENとCLOSEDの板を彫っておいたのが昨日出来上がったんですね。

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OPENのやつは元のやつが十分かっこいいやつだったんですけど、CLOSEDの方がなかったので今回 対になるよう作りました。

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前のOPENの釉薬↓は 庚申窯の例によって「どうやって作ったのかわからない」釉薬を私が再発見してしまって、焼き方を変えたらいい色になるじゃん!となっても甕の中にある釉薬がなくなっちゃって もう再現できないという悲しいやつなんですよね。

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だからこれが この間の台風で落ちて割れかけてたのを受けて、記録として保管しておこうと思って代役を作ったというわけでもあります。ギリギリ表には見えない割れ方してますね↓

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風で落ちないよう先代は室内に入れてます。

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ちなみに前のは↑「ろう抜き」で字を書いているんですけど、ろう抜きは加減が難しいですね。大体うまく行かないですからね。文字が潰れたりして。

そこで今回の看板↓は 粘土が生乾きの時に彫って、彫ったところだけに釉薬をかけて焼いているので失敗しにくいし、陶芸体験でも自分で文字を作れるやり方です。

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陶器だと雨風紫外線に強いですからかなり長持ちします。一方 看板をつけてたところの木は色が違いますね。野ざらしにしておいた木材がどうなってしまうかと言うのがわかりますね。こんなに生き生きした色だったのに。

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野ざらしというと春風亭柳好、出囃子は梅は咲いたか桜はまだかいな、ってことで庚申窯でももう梅が咲き始めておりまして、もうすぐ春なのです。

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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目