2021/04/08 07:38

本日のBGM R Kelly - Feeling on your Booty (Hypnosis Mix)

夢に出てきたものというのは好意的に感じるものでして、例えば芸能人が夢に出てきたりすると それまで特に関心を払っていなかった人なのに急に親しみを感じたり、あるいは好きになったりするというのは 皆さんも経験がおありなのではないでしょうか。

たぶんですけど夢を見てる時っていうのは通常よりも無防備な状態で、印象が深く入りこみやすくて、感動しやすいんだと思います。ここでの感動は「アメリカが泣いた」的な一方向のものではなく 笑ったり怒ったり怖くなったりといった全方向的な感情の動きの方ですね。

寝言を言う人の寝言に対して 起こさないよう返答したりすると 言葉も普段より奥まで届いてしまうから危険な場合もあるだなんて言いますが、つまり起きてる時というのは無意識のうちに感動を抑制するよう 脳が働いていて、夢を見ている時というのはかなり無防備な状態なのではないでしょうか。

催眠術とかにその辺のテクニックがありそうですが、ていうことは夢の中の無防備な時ほどプロモーションに適した状態はないということですよね。現代は猫も杓子も広告時代、これを利用しない手はございませんで、

「これからの時代は寝てる間も これは実は暇な状態なんだ、何もせずに寝るだなんていうのは損をしているぞ、体さえ休息すればいいんだからその間脳を楽しませてあげなきゃ」ってなことを強く訴求して、

睡眠中に楽しめるコンテンツ、音を利用したものとか、あるいは頭蓋を通して微弱な電磁波とかで夢の内容に干渉して楽しめるようなアプリを作って、ほんでその合間合間でCMをぶち込んであげればこれは効果ありそうですよね。これからのプロモーションは意識外からのスナイピングだ!


ってなことを考えていたら「あ、それでサブリミナル広告って禁止なんだ」と納得しまして、そうかもうとっくに実証されてて禁止になっていたのね、と思うと同時に、

ていうことは無意識な状態、無防備な状態であれば意識の防衛網が緩んでプロモーション効果が高くなるわけだから、てことは全然面白くないCMなんかの方が実は宣伝効果としては高くて、実はしっかり番組を見てるよりも、ぼーっとしてたり、スマートフォンに意識を集中している状態でただつけてるだけ、っていう方がCMというのは私たちの中に深く入ってきてるのかもしれないですね。

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っていうことをなんでまた言い出したのかというと 「夢を見たの、、ヤクルトをいっぱい飲む夢、、」「なんだとォ 本当かァ!」 とリアクションしてくれるキヨコと大佐はいなかったけれど、ヤクルトを飲む夢を見まして、

要するに私はなんのプロモーションも経ていないのにセルフ催眠でヤクルトを夢の中に登場させて「ヤクルトを飲まなきゃ」という気分になってですね、それまで特に関心を払っていなかったのに急に親しみを感じるようになったというわけなんですな。

ちゃんとヤクルトの購入に至るために この気持ちに後付けで理屈をつけることにしまして、腸内細菌の働きは栄養摂取において果たす役割が非常に大きいとか、人間の気分や体の好調不調は小腸のご機嫌次第なところがあるとか、

腸内細菌を色々飼うことによって腸内社会に自然淘汰のバランスが保たれることによって本体であるヒューマンの方も健康になって若さや活力につながってくる、そもそも人間由来の細胞数と人間に寄生している細菌の細胞数を比較すると90%以上が人間ではないわけですから、命の最小単位を細胞とするなら私はもはや自分ひとりの体ではなく、あくまで行動決定権を握っているに過ぎない存在ですので外部から優秀な国民を迎え入れようじゃないか!

ということで買いに行くのは面倒なのでヤクルトを宅配してもらうことにしまして、さあどこから注文すりゃいいんだい、とサイトを見てみたらヤクルト400だのヤクルト1000だの種類が色々ありまして、

これは一体なんの違いですのん、と説明を見てみたら1本に含まれる乳酸菌の数が400億入ってるとか1000億入ってるとかのことらしく、数が多けりゃええんかいの、と思ったら通常のヤクルトは乳酸菌たちが200億だそうで、

200億ヤクルトを毎日摂取すれば腸内環境改善に効果があるってことで、一方400億ヤクルトを毎日摂取した場合は免疫効果の向上が認められるということが 検証結果でちゃんと出ているらしいです。

なるほどそういうことなのか!と私は深く納得して、一番安い200億ヤクルト一本40円毎週宅配コースを選ぼうとしたら 宅配で選択できるのは400億ヤクルトか1000億ヤクルトになるらしく、しょうがないので次に安い400億ヤクルトを選んだのが一昨日の未明で、

それが今日の午前中に届くはずだったんですけど、全然届きやがらねーなと思ったら、ヤクルトレディは庚申窯ではなくて、一軒隣の高鶴窯の方に配達していたらしいです。私の苗字が高鶴で、住んでいるのが庚申窯、隣が高鶴窯で住んでいる人間の苗字も高鶴すからややこしいんですよね。荷物の配送ミスは庚申-高鶴窯あるあるです。

「誰もいなかったのでカウンターに置いときましたけど分かりました?」という電話があって間違いが発覚したということで、明日改めて400億ヤクルトを持ってきてくれるそうですが、高鶴窯のまきちゃんはカウンターに置かれたヤクルトをどう思ったのかしら。どう思ったのかしら?


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高鶴裕太 コウヅルユウタ
陶芸家
1991年生まれ
2013年横浜国立大学経済学部卒業
上野焼窯元 庚申窯3代目